進撃の巨人season3#44 願い

軽度のネタバレ(次回放送分程度)がありますのでご了承ください。アニメオンリーの方はお気をつけて。


静と動。
対人立体起動戦。壊れゆくエレンとヒストリアの葛藤。おっさんたちの超絶演技(ケニーとロッド)

対人立体起動戦はケニーVSリヴァイの再戦がアニオリで入って見応えプラスα
直接対決が市街戦だけだとリヴァイがケニーを超えるという成長の話がないままで、まあなくても話は進むけどあった方が説得力あるかな。
シリーズの冒頭に市街戦のケニーVSリヴァイを持ってきて途中にいろいろ差し込んでこのタイミングの再戦というのがいい。

アクションについてはわたしはコレくらいの動きが好きです。動体視力が追いつかないような変態作画も嫌いじゃないですけど疲れるし細かい動きは目が追いつかないじゃないですか。
普通に目で追える派手なアクションっていうのは実は案外難しいんじゃないかとおもうのです。
各アクションでジャンやコニーの戸惑いも良くわかります。
コニーはここでは殺っちゃってますねはっきりと。原作だと髪の毛切ったくらいでしくじった感じがしたのですがどうなんでしょ?サシャに助けられてますが彼女も覚悟決めて人に弓矢を向けてますがコニーがちょっと驚いた感じになってるのはもしかしてサシャは火矢で煙幕を作る役割が主で対人には及ばないと思っていたのか??

そしてトラウテVSハンジ。
二発撃って弾切れとおもったところのアンカー攻撃はフェイントだよねえ。おもいっきり打ちのめされててみんなが一斉に注目してるあたりハンジさん愛されてる。リヴァイのカットが2回も入ってて・・・。
モブリット!せっかく原作変えてついてきてるのに傍にいられなくて悔しいだろうな。

崩れゆく静のパート。
エレンの演技が・・・すごかった。エレンの絶望感。
私はここでなきました。アニメでないた。いや割となくほうですが声の演技で泣いたのってあまりないと思う。
ハンネスさん死亡のときが動の泣きであったのに対してこっちはもう静かに心折れていく静の泣き。
ミカサに見せた慟哭とヒストリアに見せた嗚咽。

ロッドのいうことには一貫性が無い。フリーダがいれば巨人を駆逐できたとかグリシャのせいにしてるけどヒストリアがエレンを食って始祖になったとしても巨人駆逐できないってことを最初言わないのは卑怯。
初代王が巨人に支配されることを望んだから手が出せないとか「結局だめなんかーい!」ってなるよね?じゃあヒストリアがエレンを食う意味はなに??始祖を取り戻して自分が王であり続けるためだけなのか?

ユミルの言葉で矛盾に気が付くヒストリア。
エレンはもう絶望の淵でいろいろ放棄しちゃってるけどヒストリアはすんでのところで振り返れた。
思えばヒストリアをクリスタにしたのはそこにいるちびオヤジじゃないかというところです。ユミルと出会ってやっとヒストリアに戻ることができたのにまたここでロッドの言うなりになって傀儡のような始祖になってしまう。自暴自棄になったエレンの言葉もヒストリアを彼女自身の立ち位置に戻してくれたと思う。

台詞が台詞っぽくないのがこの作品の特徴で話し言葉に近いんだよね。エレンを殴った後のヒストリアのセリフは心から出る叫びみたいなもので、文章で書くとちょっと違和感があるんだけどそこが印象に残る。
あと親父を投げ飛ばした。wユミルの不正があったとしても訓練兵団成績10位ってのはやっぱそれなりに実力がないと上がれないと思う。この後多分次回に起こるアレもその実力あってのこと。



今回いろいろ端折られて「ないかもしれない」「あるとしても不自然にならないようにどこにどういう風にいれていくのか?」と不安だった例のシーンに一縷の望みを感じてちょっと期待が膨らんでます。

この時点でまだヒストリアは女王になれとは言われてない。だからこの後きっとあるよね?「お前が女王になるんだよ」シーン。

原作ではまだ何も判らないうちからいきなり言われて読んでるほうもいきなりそれはないだろう?と思った。それを兵長が力づくで押し通したパワハラ案件なのをちょっと和らげるためにリーブスのオッサンが言ったあの台詞。
アニメではヒストリアのほうも自分がどういう立場にあるかわかっているから覚悟は違うものがある。とはいえまたしても他人から役割を押し付けられて演じることになるのは抵抗があるだろう。そういうことであの兵長とのやりとりがあるといいなあ。誰があのセリフ言うのかな?最後に兵長のセリフもあるといいなあ。

ケニーのセリフは一つ一つが「え?そこそういう言い方するんだ!!」という驚きに包まれていて聞いているだけでもうっとりしてしまう。ベロベロバーとかなんであんなにかっこよく言えるんだか!あわせてロッドのラスト退行シーンもすごかった。声が凄い回?いやそれ毎回ですけどね。