進撃の巨人 #110 偽り者

今回も休暇とって臨みました。というか今回はアニメと本誌が立て続けにくるというダブル精神攻撃にあってしかも内容が色々リンクしてたりするので辛いですがそういうことで一喜一憂できることが楽しくもあります。

で、本誌110話ですが状況は最悪な方向にどんどん進んでいくのに各方面にまんべんなく燃料が投下され、息も絶え絶えな人続出です。(当TL 調べ)

 

はじめにちょっとした疑問とそれにまつわるいくつか。
ヒッチは「兵団支部全域を取り囲んで・・・」と言っていたけどアルミンたちがいたところは兵団本部だよね?ミカサが「なんで本部に?」って次のページで言ってるしザックレーの部屋あったしね。ここ以外の支部も全部取り囲まれてるということなのかな?その辺がいまいちわからない。兵政権組織ってどうなってるの?
今の政府っていちおうヒストリアを女王に掲げてるけどまあそれはほぼ傀儡で実権は兵団。総統をトップに置いて憲兵(政府直属)・駐屯(いわゆる町のお巡りさん的な?消防救急も兼ねてるかも)・調査(対外的な戦闘)の三柱となってるのか?議会とかどうなってるのかなあ?(そもそもあるのか?)貴族たち一掃してしまったからそれまでの運用ノウハウとかわからずグダグダなのかもしれない。
以前は反逆分子なんかはことごとく中央憲兵の裏組織で始末してたし記憶操作なんかもあっただろうけど今はそれもないからある意味みんなフリーダム。記者も制限ないだろうから好き勝手に(彼らなりの正義のもとに)書いてるだろう。
「人類はより険しい道を歩まざるを得なくなったぞ・・・」クーデターが成功した直後に首謀者のエルヴィンが言った言葉がここですごく刺さるよねえ。アニメがちょうどそのあたりでまだこれからの希望をうかがうことができていたからまあ事後処理とかいろいろ考えての事かと思っていたけどそんなレベルではなかった。自由と不自由の意味を考えてしまう。

 

さて本誌内容についてですが、ラガコ村の件は脊髄液ガス化!ちょっともう怖すぎます。ジークも詳細は知らないらしいですが巨人科学ってどこまで進んでるんだろう?脊髄液採取って結構大変な技術で下手打つと半身まひとか来るだろうしとりすぎたら圧が以下略・・・。(要はいっぺんに大量に採取できないしそう頻繁に採取も無理だろうと)
それよりもなによりもこの場面では兵長のネタ台詞が飛び出してきてリアルに吹き出しそうになりました。多分これからいろんなところでいじられていくでしょうこの「モテ」ネタwww
リヴァイのイメージってはじめの「強くて弱みを見せないヒーロー(ちょい悪)」から徐々にいろんな弱み人間味を見せてきて・・・いまの「強いけどただの神経質なオッサン」なところが私にとっては最強になっています。
彼らは今、森の中で孤立してる感じもあって周りの動向とかつかめていないんじゃないかとちょっと心配になってきます。ここにいきなりエレンたち御一行が来たらちょっとびっくりよね??兵長以下の兵士の中にフロックたちの仲間がいないとも限らないのでそのまま兵長が孤立しないかと心配してしまいます。

座標の意味もちょっとよく考えたいところです。
ジークは座標がないと指令を出せない。座標はジークの脊髄液取り込んだ無垢巨人がそれぞれ持っていて無垢巨人同士では干渉しない。エレンの持つ座標はすべての巨人に干渉するが王家の巨人がいないと座標は発動しない。王家の巨人がいればエレンは自ら指令を出して自らの座標を通してすべての巨人に干渉できる。
ではジークとエレンがそれぞれに別の指令を出したときに、座標はどう動くのだろうか??

 

公式投下爆弾(今回最大級)
アルアニ公式きたか?とざわつきました。
もともと最初にドハマリしたのがアルミンとアニのあるのかないのかわからない恋愛感情だったのです。でも公式でははっきりしたことは描かれないのでこれはもう自分の妄想でしかないと思ってました。(そのあとリヴァハンに持って行かれたので少し冷静になっていました)がちょっと前からアルミンがアニの前に行ってるんだ、それも一回だけじゃないみたい・・・ってそわそわしていたんです。今回のこれ、少なくともアルミン→アニは公式とみていいよね?
ヒッチもアニを訪問していたということがすごく嬉しいし104期メンバーがアニをどう思っていたかもきっと知ることができたんだろうなと思うと涙出てくる。ヒッチのからかいを否定しないアルミンも可愛い。アルアニは恋愛に発展する前の高まりのまま関係が凍結してしまっているしこの後アニが復活してもそれが成就するとはとても思えないのだけれどだからこそ今のこの状況が尊いと思えます。(だからこの後が怖い)

 

心臓を捧げよ!
この言葉がここでこういう風に転用されるとは・・・恐ろしい。
いままでのことがすべてひっくり返る勢いと怖さをもっています。
正直なところ・・・初めてこの言葉を聞いた時にはすごい違和感があったのです。
心臓を捧げよ!」なんていわれてもそんな滅私奉公を誓わされる兵団って怖いわ!とドン引きしたのですよ。物語を読み進めていくうちに単純な特攻精神ではないなあと思ったり、ジークがその特攻精神を否定したその腕で、特攻してきた兵団を壊滅させたりしていてこれはもっと深い意味があるのか??なんなんだ??と思っていました。
これまで兵団の人間は自ら「心臓を捧げる」意志と決意をもって事に臨んでいたけれど今は民衆が兵団に「心臓を捧げよ!」と迫ってくる怖さ。
「暁の鎮魂歌」聞き直すと更に怖いことに・・・

 

今回情報量多すぎて書ききれないすでにこんなに長い・・・・
ミカサじゃないけれど私も問いたい。何が起こってるの?

 

物語は確実に進んでいるしこんなに萌え爆弾が投下されてもなぜだか心の中の嫌なざわつきが収まらないのは多分主要キャラたちの寿命がもう残りわずかであるという事実が否定できないからなんだと思います。

このあとどんな展開があって大団円がきても悲劇の幕引きが来ても・・・・彼らはいないんだと思うとすごく切なくなります。

主人公であるエレンがどんどん憂いを秘めたイケメンに描写されていってもその内で何を考えているのかさっぱりわからないところが不安を助長させていて、前回のように少しでも(たとえちょっと過去の出来事でも)切ないけど心情を吐露したような描写があれば(私が)救われるのだけど・・・。
エレンが自信喪失して自分は特別でもなんでもない凡庸な人間だったと落ち込んで、カルラママの遺した「生きてるだけで尊い」言葉に救われたこの物語の中でも最強の名シーンが放送されたあとのこの本誌展開で・・・・。エレンは神格化され祀り上げられ急進派とともにどこに進もうとしているのでしょうか。自分がすべてをひっかぶって(心臓を捧げて)なにかを成し遂げようとしていることだけは確かなんだろうとは思いますが。

 

 

 

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