進撃の巨人season3#46 壁の王

アレがないコレが端折られたと自分の萌えを削られまくり、でもアニメは別物これはこれでわかりやすくて面白いと納得させてきた今ここで!

あれもこれもひょっとしてそこも?全部来た!!と画面の前で小躍りした今回。

それよりもまず超強力なスタッフ投入し全力挙げて美しくグロい迫力ある画面が惜しげもなく見ている者の心をつかんで離さない・・・というかちぎっては投げちぎっては投げされてるようでした。何言ってるかわからんwwww

 

アバンが普通に前回のあらすじで来るかと思ったら視点がなんと巨人目線。こんなことって今まであったっけ??

低いアングルからオルブド区の外壁をとらえて突進するような視線の動きで(実際は超超大型巨人なので緩い動きなのだけど)巨人がとらえているのはオルブド区にゆらゆらとうごめくたくさんの光。そこ一点に集中していく疾走感のあとにゆっくりと地を這う巨人が光に向かっていくとかとかとかとか・・・言葉にならない。アバンだけで30分くらいありそうな熱量で、OP見ながら「このあとどんな世界がやってくるんだろう??どうしよう私の視力と理解力はついていけるんだろうか?」とドキドキワクワクしながら待っていたら一転作戦会議室でw「どうどう、いったん鎮まれ私の心臓」見事に手玉にとられています。

とはいえこの会議室も相当なもので声優さんたちの声が素晴らしいです。ハンジさんったらあんな巨人でも「あの子」扱いですもん。

そしてうまい具合に回想シーン持ってきてのエレン問題発言「ちびおやじ」しかもさらりと流した原作に比べエレンの「やっちまった」顔に兵長のアップ被せてくる謎の丁寧さwありがとうございます。

 

オルブド区住民のモブ一人一人の顔までめっちゃ作画がきれいなんですけど。そして店の仕込みおじさんと駐屯兵のおねえさんのからみがモブ静止画の後ろでわちゃわちゃ動いてるの・・・そのこだわりが好きです。(前にもこういうのあったなピクシスとエルヴィンの後ろで荷運びしてる調査兵団とか)

 

壁上固定砲対巨人・・いやあの固定砲があんなにカッコいいとは思いませんでしたw
壁の上で端からダダダダダダーーー!!!っと撃つたりとか駐屯兵団も頑張ってる。

 

北部って巨人襲撃がない分そういう意味では平和だったんだろうな。若い子もいるけど幹部はおじさんばっかりだ。南部の駐屯兵団は調査兵団と協力して対巨人戦もやってるし壁外調査のときも援護してくれて連帯感はあるし場数踏んでて諦め悪そうだけど北部の人たちはまだ打たれ弱い感じがあって「頑張ったけど駄目かもしれない絶望感」ってのが迫力ある巨人の映像もあってかなり来てる感じがします。

あそこで「あとは俺たちが引き受ける」なんて言われちゃったら無条件で調査兵団に心臓捧げてしまいそう。

調査兵団はつねに「頑張ったけど駄目かもしれないどん底」から這い上がって生き延びてきた人たちだから肝が据わってるよなあ・・・。

「エルヴィ~~ン」って急ごしらえの新兵器もってきたハンジさんすごく楽しそうなんだけど兵長の「蝉の小便」(←これきたね。でもションベンではなくてショウベンになってたえねちけー的配慮?)発言に「え?まじこれ使うの?」ってなってるところがおかしいw

エレンが自分の無力さを自覚してへこみまくっているところではありますが、新兵の104期生たちもかなりへこんでいるところなんですよね。サシャが食欲なくなるくらいに。さすがにアニメでそこは端折られてしまっていたけど。

エレンは作戦会議で最後の切り札として兵団最大の兵力と言われて駐屯兵団のオジサンたちの「大丈夫なのかよこいつ?」という目で見られ目を伏せてしまうくらいに今自分の無力さを感じている。

オルブド区の子供たちを見て自分たちと重ねてしまうけどアルミンは自分たちがいて彼らの希望につながるんだという確固たる信念をもっていて即答できる強さがある。

シガンシナでのあの日自分たちには絶望しかなかったけれど、ここにいる子供たちには自分たちの頑張りで絶望だけで終わらせないという思いに至ったエレンは、少しだけ自信を取り戻したのかもしれない。

 

今回見どころ(個人的萌えポイント)がいっぱいあっていちいち書ききれないので箇条書きに。

エレンが普段と違う黒いシャツきてるところ。墓場シーンのエレンが雨で濡れてるところ。エレンを止めるミカサが突進していくところ。何気ないサシャのシーンのアングル。エルヴィンがどこをとってもすばらしいアングルと美声。エルヴィンを視線で追いながらかけていく兵長。画力が微妙なエルヴィン画伯。団長をまたいで走るエレン巨人。謎肉空中戦。

 

ロッドを切り刻んだ時にヒストリアのなかに入ってきた記憶。ロッドも最初からああだったわけではなく幾度も希望とともに弟や娘を失ってああなったんだということを・・・ヒストリアはここで知ったということなんだろう。それをどう受けとめるかは彼女次第。始祖を彼女が受け継いだとしたらまた同じことを繰り返すのみで新たなロッドを生み出してしまうかもしれない・・・そこまで思うかな?でも今の原作の展開にその辺がつながるような気もする。

レイス家の悲劇?については次回ケニーとウーリの視点からも語られていくのでこちらも楽しみなところです。

 

ケニーの回想からリヴァイとの過去シーンがどれだけ引き出されるかという件については、ぜひアニオリでもいいからじゃんじゃんやってくれ!という思いと、むしろそれはもう無しでもいいから回想の一コマくらいを流してあとは見ているものの想像にゆだねてくれてもいいくらいの思いと両方あります。

原作でもほんのちょっとしかないんだよね。そこからみんないろんな想像を膨らませているわけでそれはそれで美味しいのではないかという思いもあるのです。砂の器」みたいな演出も私は好きなので。(あれは当時の子役の限界を最大に生かした神演出ではあるのですが)
でも広義でアニメも公式二次創作みたいなものだからアニオリで見たいというきもちも大いにあるしwww

 

ところで今回斬新で新鮮だった巨人目線。

オルブド区の光は巨人からみた人間の姿だという話をきいて目からうろこでした。そうか、そうきたか!一見したときはそうとはわからず漠然と何かに向かっていくものと思っていましたが巨人はああやって光に導かれて惹かれて人間に向かっていったんだと思うと底知れない恐怖と悲しみが湧いてきます。すごい。